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感じさせて
第20章 決断
「それから

社長に怒鳴られたよ(苦笑)


このままだと
慰謝料をとられるから

愛矢の浮気の証拠を
つかめと
せかされた」




「・・・」






「それで今日

証拠をつかんだ


2人で
タクシーに乗ってる
画像を


みたよ」






「・・・・」






「なぁ、愛矢


お前・・頑張ってたよな


俺と

どうにか
元通りになろうと・・

頑張ってたよな?」





泣きながら

愛矢はうなずいた




「食うか食わないか

わからない飯を

毎日作ってたよな・・」




「・・うん・・」





「3年くらい

そうしてたっけな・・

辛かっただろ?」





「・・・・それより


それより

辛かったのは



私に目を合わさない
トオルに・・・

全く
笑わないトオルに・・


笑顔で

話しかけることが




一番



辛かった・・・



いつまで

いつまで耐えたら

トオルが

私を見てくれるのか


知りたかった


先の見えない努力が



辛かった・・・」









「愛矢・・・


・・・・・



・・・




・・





悪かったな





ごめん」






その言葉を口にした途端




愛矢は

声が出るほど

ひどく

泣きだしてしまった





俺を

責める訳でもなく



俺を

睨みつけるわけでもなく





ただ


何かが


決壊してしまったかのように




泣き崩れた













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