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感じさせて
第21章 感じさせて

そんなある日


またうさちゃんは

俺より遅く帰ってきた



疲れてるはずやのに

俺の夕食を作ってる




「座っててね」


「ちょっと待ってて」


「お仕事お疲れ様」




うさちゃんの

優しい言葉が



なんや



素直に聞けん自分


言われれば

言われるほど




凹む・・・俺・・




何もせずに

待ってることが

耐えられんなった俺は





台所のうさちゃんに

背中から



抱きついた




「心矢、どうしたの?」




「ん~?・・・

なんやろな・・」




凹むと

甘えたくて

仕方ないんや・・・



とか



口には出せず・・・・





束ねた髪からのぞく

首筋に

キスをしながら



やわらかい

胸に・・ふれた



あぁ~・・・



なんなんや

この





ほっとする感じ・・





「・・失敗・・

しちゃう・・・


ねぇ、しん・・や・・」




耳を舐めまわすと

うさちゃんは


包丁から手をはなした




「んっ・・ん・・

お腹・・空いてるでしょ?」




耳を舐めながら

俺は

囁くように答えた




「空いてへん・・

っん・・ちゅっ、ちゅぷっ

あぁ・・・

めっちゃ安心する・・


ずっと



こうしてたい・・」




子供みたいなこと



言うてる自覚はある



子供みたいに

甘えてる自覚も


ある







最近

それが

頻繁になってきてんのも



分かってる




でも


やめられへんねん・・・
















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