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感じさせて
第6章 1134号室
「うさちゃん
お弁当持ってきてくれた?」



「持ってきたよ」



「腹ペコや
すぐ食べたい!」



「うん」



「うさちゃんも食べたいけど
お腹いっぱいになったら
いっぱいできるから
ちょっと
待っててな?」



「やだ・・・」



「うさちゃんやって
したいやろ?」



「・・・・・」



「したないんやったら
せぇへんよ?」



「・・シンくん・・」



「あはは(笑)
ごめんな?
うそや、うそ。

俺が我慢でけへんもん。

さ、お弁当だして?」




「う、うん…」



お弁当箱は
捨てられる
素材のものにした

空箱が
トオルに見つからないように。



小さなテーブルに
ふたを開けて
お弁当を並べると
シンくんは



「わぁ………すごい…」



と、お弁当を見入った



「普通よ?」




「普通やないよ!
めっちゃ美味しそぉやん!!!

うさちゃん
食べてえぇ?」




「もちろん、はい、どーぞ」




と、割り箸を渡すと
手づかみで
おにぎりを取り出し
シンくんは
口いっぱいにほおばった



「お、おいひ〜……んっまい!」



ちゃんと噛んでるの?

と、思うほど
どんどん
食べ物をほおばりながら


シンくんは
子供のように
何度も何度も




美味しいと叫んだ

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