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許嫁が多すぎる
第2章 祖父、紫水
服まで着させようとするロロットを何とか制し、着替え終わった翔太は一度自室へと戻る。

ドアを開けた向こうにまた誰かいるんじゃないかと不安になったが、自室の中には誰もおらず、ほっと安堵の息をついた。


ようやく一人になれた翔太はベッドにダイブし、うつ伏せの体勢で浴室での行為を思い出して煩悶する。
勢いのせいにしてしまったが、拒絶しようとすれば出来た状態だ。
翔太の中にもテレビで活躍するアイドルの裸を見たいとか、手で奉仕されたいという欲望は確かに存在していた。

恋人のさくらよりも前に他の女性とあのようなことをしてしまったことに深く反省した。

「さくら……逢いたいよ……」

ベッドに顔を埋めながら翔太は恋人の名を呼んでいた。

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