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大魔王の子を孕みます
第15章 島



ライズの母ちゃんってセラフとライズの2人から愛された人なんだ。

ちょっと羨ましいと思う俺の女心がザワつく。

島は小さな島だけども、美しい海岸があり、海は珊瑚礁が見えるほどの浅瀬がずっと広がってる。

海岸の向こう側は様々なフルーツの木が植えてあり、鮮やかな彩りを見せる果物が朝日に照らされてカラフルに輝いてる。

その海岸の端に建つ、可愛らしい建物。

ちょっとしたリゾート地のヴィラを思わせる建物にライズと2人だけで過ごせるとか考えただけで幸せに顔が緩んで来る。


「こんな島をプレゼントされたらライズの母ちゃん、セラフにメロメロだな。」


ライズの母ちゃんって本当に幸せだったと思う俺に向かって不機嫌にライズは


「シロも島が欲しいのか?島くらい…。」


と手を天に翳して俺の島を出そうとする。

慌ててライズを止める。


「要らない…、島はここで充分です。せっかくの綺麗な海に島がボコボコあったら景色が台無しじゃん。」

「ならシロは何が欲しい?シロが私に欲しがるのは、いつも武器ばかりだ。」


言われてみれば確かにそうだと納得する。


「今…、欲しいのは…。」


ライズの顔に背伸びして手で触れればライズが少し屈んで俺の唇に唇を重ねてくれる。


「欲しいのは?」


俺の唇を甘噛みして唇で喰むライズが聞いて来る。


「ライズの…、意地悪…。」

「お仕置の為にこの島に来たのだからな。」


悪魔の囁きにゾクゾクする。

こんな素敵な島でお仕置?

随分と甘いお仕置を考える。


「優しく…、して…。」


甘えた声が出てた。

本当に2人だけという幸せに浮かれてた。

ライズが俺をキスしたままお姫様抱っこする。

目を閉じてライズに運ばれたままライズのキスに翻弄される。


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