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大魔王の子を孕みます
第7章 亜人の森



呼べって言ったくせに…。

涙が溢れて止まらない。

好きな男以外の男に犯される。

それは恐怖よりも激しい怒りと憎しみを感じると知る。

電車で俺の肩が当たっただけで嫌な顔をした女の気持ちが今の俺なら理解が出来る。

今更、そんな事を理解したって意味がない。


「ライズっ!」

「呼んだか?」


逆さにぶら下がる俺の目の前に紫の瞳がある。

突然の大魔王召喚に人狼が握ってた俺の足から手を離す。

いつもの様に俺はライズの腕の中にすっぽりと収まった。


「ライズ?」


怖かった。

人狼にじゃない。

ライズに嫌われるのが怖かった。


「こんなに傷ものにされて…。」


ライズが俺の頬を舐めるだけで俺の傷が消えていく。


「人狼か?」


俺の身体を舐めながらライズが聞く。


「ブレイドの一族だ。」


人狼が緊張した声で答える。


「ならばジンの一族だな?」

「ジンは俺の兄だ。」

「ジンの名に免じて許してやる。今すぐにこの森を去れ。」

「何故だ?闇夜の時期だけは人狼に亜人を貪り食う為の許可が降りてる。」

「この森は私のメイドに与えたと連絡済みのはずだ。」

「たかが人間のメイドの遊びの為に亜人の森を与えただとっ!」


人狼がグルルルと吠えてライズを威嚇する。


「馬鹿者が…、既に、このメイドの体内には私の魔力が蓄積されてる。このメイドは私の子を孕むメイドだ。それは魔界の女王の誕生を意味してる。」


ライズからいつもの恐怖のオーラが一気に溢れ出た。

それは俺を守る為のオーラだ。

暖かくて力強いオーラ…。

俺はライズのメイドでライズに守られてる。

それはライズの子を孕む為…。

俺は特別なメイド…。

こんな状況だというのに、馬鹿な俺はあまりにも幸せ過ぎて溢れる涙が止まらなかった。


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