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蕾は開き咲きほこる
第12章 昔のキミも今のキミも

「連休もそうですけど、仕事が始まってからの平日が寂しく感じるでしょうね」

「そうかもしれないですね。たった一週間とはいえずっと一緒にいるんですから汐里のいない日常は寂しく感じるでしょうね。日常に戻れば朝しか一緒に居る時間が取れなくなりますから、その時間が貴重になるかもしれませんね」

朝早い時間の誰もいない社内でキスをする毎日。
身体を重ねあった今では、キスだけで我慢できるか自信がない。
それは光春さんも同じだったようで……

「会社でキスをしたら我慢できなくなりそうですね。今までだったらどうにか理性で押さえられましたが、一度汐里の身体を知ればところかまわず欲しくなる……汐里の身体を心配しながらも欲しくて欲しくてたまらない。こんな経験は初めてですよ。今までこんなにも女性に欲情したことはないんです。分かりますか?話していても収まりのつかない欲情を」

光春さんは欲情して固くなった男の証を私に押し付けてくる。
それは私も同じで、こんな気持ちになるのは光春さんだけ。

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