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蕾は開き咲きほこる
第16章 桜の下で

「んっ……くっ……」

私は光春さんにしがみつき、声が漏れないように光春さんの肩に顔を押し付けて声を抑え込む。
それでも抑え込めない嬌声は零れ落ち、私の中から聞こえてくる卑猥な音も入り混じる……

「あっ!!」

光春さんがある場所をひっかくようにすると、身体が勝手に動いて背中が弓なりに反れ、封じるものがなくなった口からは甘く妖艶な嬌声を響かせ始めた。

「あっ、あっ、んあああっ」

外なのに……
いつ、誰が来るか分からないのに……
こんな場所で声を出してはいけないのに……
そんな事は分かっていても、声を抑える事ができない程快楽が私を襲った。
それに……
こんな場所でこんな事をしてはいけないと思いながらも、いつも以上に興奮している自分がいるのも確かだった。
もし、誰か来たらと思うだけでキュンッと子宮が伸縮し光春さんの指を締めつける。
もし、見ず知らずの人に見られたらと思うだけで、身体は熱くなり指だけでは物足りない……

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