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蕾は開き咲きほこる
第23章 告白

「だから、坂上さんが謝る事ないって。坂上さんの気持ちを薄々気が付きながら気持ちを伝えたのは俺なんだから。本当だったら坂上さんの気持ちを考えて言わない方がいいかもって思ったんだけど、伝えてふられないとずるずる気持ち残しそうだったからさ。正直、これは俺の自己満足。それに坂上さんはつきあっただけだから――こんなこと言うのも変なんだけど、来週からも今まで通り接してくれたら有難い。恋愛感情抜きにして坂上さんと話すの好きだし、今、部署内って雰囲気良いよね。それを壊したくないんだ……だったら告白するなって言われそうだけどね」

わざと明るく振る舞う羽間さんに涙が溢れそうになる。
だけど、私が泣くのは違うと思い踏みとどまった。
今、私にできること。
羽間さんが私のために明るく振舞ってくるのならそれに合わせるべきだと思い笑顔を作る。

「ありがとうございます。来週からまたよろしくお願いします」

そう言って笑顔を向けた。
それから改札口まで送ってくれた羽間さんは、別れ際に驚くことを私に告げた――……

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