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蕾は開き咲きほこる
第24章 それぞれの一歩
顔を真っ赤にして抗議しても話を止めてくれることもなかった。
そんな感じで女性4人騒いでいると、買い物に出ていた光春さんと長野さんが買い物から戻ってきた。

「外まで笑い声が聞こえてきてましたけど何か面白いことでもあったんですか?」

光春さんの言葉に桜子さんと千絵子さんと高畑のおばあちゃんは光春さんを見た後に私を見て笑い出した。
話の内容を知らない光春さんと長野さんは不思議そうな表情をしながら空いている席に座った。
常連客がいる時は、私と光春さんは別々に座る事がある。
初めの頃は周りが気を使って隣り合わせにしてくれていたけど、今では常連客と話もできるようになったので必ず隣にはならない。
隣に居ないのが寂しい気もするけど、みんなで話すのも楽しかった。

「それで?何の話だったんですか?」

「んっ?汐里ちゃんが愛されてるって話」

「そうそう。光春くんの汐里ちゃんへの愛が見えちゃってるって話よ」

桜子さんと千絵子さんが話していた内容を告げると、光春さんはうんざりしたような表情をしていた。

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