この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蕾は開き咲きほこる
第24章 それぞれの一歩

「桜子、一緒に食べよう!きっと、末広さんもそれを望んでる」

長野さんもこのケーキの意味を理解してるのか、桜子さんの手を握って優しく言葉をかけていた。
桜子さんは長野さんの言葉に頷いて、光春さんの言った通りクリームがいっぱいのショートケーキを手に取っていた。
長野さんはロールケーキ、光春さんはチーズケーキ、私はレアチーズケーキを手に取り、4人で末広さんが最後に買いに行ったお店のケーキを口にした。
誰も何も話さない中、桜子さんだけが何度も何度も「おいしいわね」と言葉にし、最後の一切れを大切そうに口にした瞬間、それまで我慢していたのか、大粒の涙をいくつも零しながら声を抑えて泣き始めた。
長野さんは何も言わずに桜子さんを引き寄せ、桜子さんは長野さんの腕の中で静かに泣き続けた。
そんな桜子さんを見ていると自然と涙が頬を伝う。
どうしたらいいのかと光春さんを見ると、光春さんは静かに頷いた後に私の手を引いてその場を後にした。

/607ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ