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第9章 憂鬱な通学

広美は朝起きて、学校に向かう。
駅につき、混雑したホームを見て絶望する。

(どうしよう…)

今までさほど気にならなかった満員電車だが、昨日の件があり、広美は電車に乗ることを躊躇していた。

空いた電車が来ないかと、広美はホームで２回ほど電車を見送ったが、この時間は混んでいる電車ばかりだった。

(乗らないと遅刻しちゃう)
(でも怖い)

色々と悩むでいた広美だが、混雑した人の流れにより、気が付けば乗車待ちの列の真ん中あたりに移動していた。

そして電車が到着しドアが開く。

大量の人が降りたかと思うと、今度は次々と人が吸い込まれていく。