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美女の身影
第2章 闇夜への誘い
人生の分岐点は分からないものだ。

例えばもし佑奈がもし今日のバイトのシフトに入っていなければ、厄介な客の安藤達に会わずに済んだし、嫌な事を言われなくて済んだ。
佑奈の知らぬ所で背後から体をイヤらしい目で見られて、盗撮される事も無かった。
加藤が撮った彼女の恥ずかしい動画は早速スマートホンで安藤のスマートホンへと転送された。
その後、安藤と加藤は巧みにスマートホンを隠して接客に訪れる長坂佑奈の顔や接客の様子を収めた。
二人のスマホには長坂佑奈の美しい姿のデータが蓄積されていった。
男にとって、長坂佑奈の動画はそれだけで宝物になり得た。
簡単なSNSの経歴と写真、さらに後ろ姿の動画。
安藤と加藤はお互いに言いはしないが、美人の生活を覗き見ているようで興奮を覚えていた。
もはやストーカーに足を踏み入れている状態だ。
群を抜いた美しさを持った女性は、一般の女性よりそんな対象にされる危険性が何百倍もある。
彼女達は幼少からそんな目に晒され続ける事によって、高度な危機回避能力が自然に身に付いていた。
長坂佑奈はこれまでの人生で少しでもリスクのある道を、その危機回避能力で極力避けてきた。
彼女の尊厳と未来を守る為には光の道を踏み外す訳にはいかなかった。
光の道を一度踏み外せば、闇夜は彼女を光が全く見えない所まで引き摺り込んでしまうであろう。




佑奈は田中真理の事を信頼していた。
バイト初日から教育係りとして佑奈のサポートについてくれ、的確なアドバイスをたくさんしてくれる先輩であった。
近くで真理を見ていその大人っぽさに憧れていた。

田中真理も素直で呑み込みの早い佑奈の事を可愛がっていたし、その美貌に一目置いていた。

そんな田中真理にバイトの後、悟史の家に行かないかと誘われた。前々から今夜将起と合わせて3人で家で飲み会をする予定だったらしい。
同期で仲のいい四年の3人組は完全に友達で男女で意識し合う事は全くと言って良いほど無いらしかった。
よく悟史の家で3人で飲むというのを真理から聞かされていた。
そんな3人の男女の垣根を越えた関係に佑奈は少し憧れていた。

悟史と将起も佑奈がバイトに入った初日からフレンドリーに接してくれて、佑奈が困っていると率先して助けてくれた。
佑奈は悟史と将起に優しい先輩という印象を持っていた。
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