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第21章 夢中(序盤)

「一旦出ようか」

「次どうする？」

「ん〜」

達之「長坂さんはどうする？」

佑奈「えっと、私はまだ大丈夫だよ？・・・相田くん達は？」

まだ大丈夫という意外な答えが返ってきて、居心地は悪くなかったようでホッとする。


時刻は夜の10時を回ったところだ。


達之はまた飲み屋にするのか、カラオケにするのかなどと思いを巡らせた。


佑奈の好むところや、ふさわしい場所というのが想像できない。


佑奈「いつもみんなは、どういうとこ行くの？」


「いつもだと、誰かの家に行って2次会コースかな」


佑奈「そうなんだー！」


「誰かの家行くパターンにする？」


「いいんじゃない？楽だし」


達之「あっ、でも長坂さんそれだと厳しいよね？」


佑奈「あー、私は大丈夫だよ！明日予定ないし」


「・・・・・！」


「オ、オッケー！じゃあ決まりで！お会計しよう」


長坂佑奈がすんなり宅飲みをオッケーしてくれたことにも驚いたが「明日予定ないし」と言う台詞が色々な可能性を感じさせるもので全員が動揺してしまった。


何にせよ長坂佑奈と宅飲みというビッグイベントを得て、男達のテンションは最高潮になった。