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あの時のあの人
第4章 恋心
彼は炊き出しと片付けを終わらせて、私が座っているとベンチに腰掛けた

何から話したら良いかわからなかった
あれだけ大胆な行動を取っていたのに……
諦めたはずなのに彼のあの後の話しを聞くのが怖かっただけ

無言は続いた

ようやく話し出すことができた
「昭禎さん、凄いですね。前に進み成功したんですね。おめでとうございます」

「貴女は……」

「私は冴えない行き遅れおばさんになりました」

「そうだったんですね」
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