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第5章 ようやく

片付けもお風呂も終わり、ビールを飲みながら彼が話し出した

「一つだけ謝らないとならないことがあって……
ここに泊まらせて貰った時、俺は嘘をついていました。
あの時、既に離婚は決まっていた。多額の借金ある男が……」

「……　辛い話しをさせてごめんなさい」

「そうじゃないよ。
返済が始まった頃から妻は俺を避けるようになった。後になって、わかったことだけどお金目当てで俺と結婚したから俺は用なしとなった。だけど、どうしても元に戻りたくて二人の為に頑張った」