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あの時のあの人
第3章 彼と……
あれ以来彼のことを気にすることが多くなった
食事、洋服、住まい……彼の生活が
自分だけが温々と生活していることが申し訳ない気持ちになった

路上生活者が寝泊まりする公園
そこに彼がいるような気がしたから、お弁当をもって行ってみた
結局は彼を見つけることはできなかった

いつか会えそうな気がして、休みのたびにお弁当をもって彼を探して歩いた
名前も年齢も知らない彼のことを……
何度、空振りしても続けた
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