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住み込みセフレになった女子中学生の物語
第1章 とつぜんの人生暗転
現実は、そう甘くなかった。

夏の日の午前中、というか朝方だ。
四つ角といっても、あまり人目に付いては困るので、駅から少し離れた寂しそうな四つ角を選んで立っている。
道行く人の大半は、大人の男。
しかし、ほとんどの人が私をちらりと見ただけで、視線をさっとそらし、逃げるように通り過ぎていく。中には、エロい目でじろじろと見てくる男もいるが、けっきょくは少し立ち止まっただけで去ってしまった。
同じようにその四つ角に立っているアラフォーくらいの女子が、いた。彼女には数分でお客がついて、どこかに消えていった。

そりゃそうだ。
私は、見たからに中学生、いやひょっとすると小学生に見えるような低身長幼顔の正真正銘モノホンローティーン女子なのである。
みな、違法行為を怖がって近づきもしない。

「どうしよう…」
お客が来ないなら、それはそれで嫌なこと(エロ行為やセックス)をしなくて済む。しかし、それでは食べていけない。13歳では、どこも雇ってくれないし。

やがて、ふと通り過ぎたアラサーくらいのブ男が
「ふん!ふん!」
と鼻息を大きくふかしたので顔を見ると、あごをしゃくって
「あっち、あっち」
というふうにした。
私は意味(ここでは目立つ、あっちへ行こう)が分かって、その男についていった。

住宅の塀のそばで、男は、ポケットから二千円を取り出し私に渡してきた。受け取ると、男の手のひらが太ももにタッチしてきた。
「うう…っ…」
私は、生まれて初めて男に身体に触れられ、強い虫ずが走るのを覚えた。
悲鳴が出そうになるのを、慌てて手で口を押さえた。
男は、私の両太ももを数分撫でると
「ありがと」
と言って、立ち去った。
私は男が姿を消したあとも、ぼうぜん自失。数分してようやく緊張が解け、そして全身から汗が噴き出した。

その後は、お客ゼロ。
あのお客になってくれた男がまた通らないかな?と少し期待したが、ダメだった。
しかし、二千円は大助かり。これで、1週間は生き永らえることができる。おなかいっぱいは食べられないけど。
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