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寵愛の小鳥
第4章 夕日の丘
「うーん!いっぱい遊んだね!
おにぃー…え…っと…悠月さん…?」
「あぁ!さ、今日最後のデートスポット、
行くぞ、ことり」
「…うんっ…って…この道…!」

あちこち遊び倒して、
気がつけば夕日が照らす時間になってた。

車の中から見える景色が、
見覚えある場所につながっているのに気づいて、
すごいワクワクした。

お兄ちゃんと私が、小さい頃にお母さんに連れてきてもらった、山の上の方の丘に繋がってるから。

っと言っても、そのときは3人とも自転車で、
汗だくになって必死に向かったんだけど。

「懐かしいね、この道…あ、デコボコじゃなくなってる…」
「あぁ…といっても俺は時々来てたけどな」
「むっ!私だってたまに来てたもん…」
「ん、そっか」


いつも私の事を思って、
一緒にいてくれる悠月お兄ちゃんのことは、
嫌なんて思ったことは一回もなくて。

こんなに素敵なお兄ちゃんの妹なんだから、
お兄ちゃんの自慢の妹で居続けられるように頑張ろうって、いつもお兄ちゃんに追い付こうと頑張ってる。

あと、お兄ちゃんが私以外のことで…
例えばバスケに熱中して無邪気に笑ってたり、
今みたいに車を運転してる時は、

素直に格好いいと思ってるし、


ドキッとする…時もある。


そんなお兄ちゃんは私の好きなこと、
好きなところなんて全部お見通しだから、本当に困る。

「そういえば…ゆ…悠月さん…?」
「ん?」

「な、なんで、あんな事言ったの??
『俺とデートしよう』だなんて」

「……うーん…そうだな」

「い、いや、わかってるよ?私がもしもデートした時に、失敗しないように、とか、そういうのだとは!で、でも、なんで、お兄ちゃんの名前、呼ぶの??」

「それはもちろん、ことりから呼ばれたいから。だろ?」
「〜〜〜!!も、もう!」

そう、さっきの喫茶店で、
お兄ちゃんが突然言ってきたのは…

今日のお出かけをデートにする。
お兄ちゃんのことを今日だけは名前で呼ぶ。
少し早い、私の誕生日のお祝いを今日、
お兄ちゃんがするって約束。

お兄ちゃん、そんなに私の誕生日のお祝いできないのショックだったのかな……。
でも、いつも呼ばない名前は、なんだか、
少し照れくさい。
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