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瀬音とボクとよしみくん
第33章 マリアの約束
瀬音くん……


あぁ、瀬音くんの唇。


瀬音くんの味
瀬音くんの感触
瀬音くんのにおい


もっともっと
瀬音くん……


もっと、瀬音くんとキスしてたいのに


なのに


「っおかえりなさーいっ」


観覧車が地上に着いてしまう。
係りの女性が勢いよくドアを開ける。


すると瀬音くんは離れていく。


そして消えていく。
まるで煙のように。


あっという間に。


なんで?
待ってよ。


「待ってよっ」
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