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瀬音とボクとよしみくん
第34章 おまけ③ リクエスト
確かに俺たちは幼なじみだった。


帝国立の寄宿学校で一緒にすごした。


でも、それも懐かしい昔の話。


今は明確な立場の違いがある。


ゆくゆくは王国の上に立つ王子と、こちらは、しがない貴族のはしくれだ。


「らしくないな。昔は、お前にいじめられもしたな」


「かんべんしてください」


今考えると恐ろしい。


王子をいじめるだなんて。


でも、それは懐かしい思い出。


昔はなよなよしていた王子も今は立派に成長していた。


まさに立派な王子として。
第二王子だけど、第一王子よりも人気は高い。


王子ならこの国をみごとに引っ張っていくのだと思う。


「昔みたいに4人で、またバカやりたいな」


王子は寂しそうな目をして言った。
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