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瀬音とボクとよしみくん
第34章 おまけ③ リクエスト
誰もいない、遊園地。


ライトアップされた遊園地は光輝き、それはそれは幻想的だった。


大旋回車に俺たちは乗った。


それは、あの時と同じ。


あの時
たしか、将来ついて語り合った。


ジュノは覚えているだろうか。


「あー、今日は本当たのしかった」


「ああ、そうだな」


「覚えているか、ザック、前に乗った時……」


「あぁ、覚えているよ」


「懐かしいな」


「あぁ」


「あの時の約束……果たせなかったな」


「そうだな」


「ザック……」


ジュノが、俺の手を握る。


俺も握り返す。


「ジュノ……」


俺はジュノの目をみる。


ジュノも、俺を見つめる。
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