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第35章 デート②

瀬音くんとのデート。


それはあの夢を再現するかのようだった。


とても現実とは思えない。


本当に夢ごこちのようで、危うく駅の階段を踏み外しそうになった。


それくらい楽しくったってしょうがないよ。
もうこのまま死んでもいいくらい。


でも
まだファーストキスが残ってる。


厳密に言えばファーストキスではないのだけれど。
瀬音くんが寝ている間にするから。


もう、瀬音くんのばか。


だから、あのキスはカウントしない。
これからのキスが
瀬音くんとのファーストキス。


なのに……