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瀬音とボクとよしみくん
第36章 結び○
「じゃあ、なんでボクたちの噂が広まったの? あの子でしょ?」


「いや、姉貴はかなり怒ってたからな、姉貴のしわざじゃないか?」


「そんな、じゃあ、あの子は……」


「女子か?」


「うん」


「どんな顔だ? 同級生か? 制服きてたか?」


「だから、それが、よくわからなくて……」


「なんだよ、それ?」


それが、本当に不思議。


きっと、あの修羅場のせいで覚えてないだけだと思っていたんだけど。


瀬音くんも知らないだなんて。


「もしかして、幽霊だったりして」


「え? まさか。変なこと言わないでよ」


「いや、マジで」


瀬音くんは真剣な表情になる。


「実は、姉貴は霊感強くてな、引きつけてくんだよ、けっこう」


「え、やめてよ、怖くなる」


「俺のことが好きなんだけど、亡くなってしまった女子の幽霊なのかもな。だから、純のことを恨んでぇ~」


瀬音くんは、両手を前に出し、お化けのマネをしてボクを驚かせる。


「え……」


「嘘だよ」


怖がるボクに瀬音くんはキスをする。


「んんっ」


「っんなに怖がるな」


……もう






ボクたちは再び抱きあって、キスをする……
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