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瀬音とボクとよしみくん
第41章 あの日、あの時
「そうだな。誰のせいでもない。でも、そうか、あの外人、純だったのか……」


少し落ち着いたボクを、瀬音くんも慰めるかのように、明るく言った。


「……気づいてなかったの?」


当然気づいているかと。


「そういえば、俺も、夢を見たぞ」


「そうなの? どんな?」


「純が、めちゃくちゃエロくて、寝ている俺を襲ってきたんだ。あれはなんだったのかな?」


瀬音くんが、思い出すようにニヤリとした。


「な、なにそれ。なんだったのかって、ただ瀬音くんがエッチなだけじゃん」


「そうかな? まぁ、別にいいか」


瀬音くんが、優しくハグをしてくる。


「挨拶だからな」


「……うん」


この、場所で
まさか、良実くんの真実を聞けるなんて。


でも、一つだけ疑問が……


「なんだ?」


「なんで、瀬音くん、この場所を知ってたの?」


この場所は、ボクと良実くんの秘密の場所。


それは、瀬音くんと仲良くなる前だから、瀬音くんも知らないはず。


「秘密の場所だったのか? 良実と」


「うん」


「なにが秘密なんだ?」


「何って……」


言えるわけないよ。
瀬音くんにだって。


まさか、ここで、おちんちんを良実くんに初めて見せただなんて。


「なんだ?」


でも、瀬音くんは、なんとなく予想しているのか、ニヤニヤして聞いてくる。


「もう、秘密だって。知ってるんじゃないの?」


もしかしたら、良実くんが何かの話の流れで言ったのかもしれない?
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