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瀬音とボクとよしみくん
第41章 あの日、あの時
良実くんは他の人と埋めたのかな?


それとも一人で?


それはちょっと悲しい。


「えぇ、ここにありますから」


良美ちゃんは、缶の箱をあっさりと目の前に出す。
もったいつけずに。


「たぶん、落ち着いたら、ゆっくりとみんなで埋めようと計画していたんじゃないでしょうか。10年経ってしまいましたけど……」


10年。


ボクはタイムカプセルを受け取る。


缶は10年前とは思えないくらいキレイだった。


……約束、迎えにきてね10年後……


「開けていい?」


「はい、もちろん」


ボクは瀬音くんの顔を見る。


瀬音くんは何も言わず頷く。


何が入っているのか、ドキドキで、少し不安で、ちょっとこわい。


開けると、そこには……
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