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瀬音とボクとよしみくん
第7章 初めての女装○
マリアちゃんとのやりとりを思い出す。


……じゃ、もう帰るね」


パンツをはこうとするボクに、マリアちゃんは驚きの一言を言う。


「何言ってるの、今からがお願いの本番じゃない」


「え? 今から? じゃ、今までのは?」


無理矢理はだかにされて、更衣室で何をやっていたのか詰問される。
それが、マリアちゃんがボクに要求した、罰、というかお願いだと思っていた。


お願いがあるから来て、と電話がかかってきて、もし、来ないないなら、あのことをバラすよと脅されて、家まで来るはめに。


マリアちゃんとゆかりちゃんの目の前で、オシッコを出すのがお願いじゃなかったら?
いったい。


「だから、あなたに着替えて欲しいだけなの、これに……それなのに、あなたが、エッチだから」


え?
ボクのせい?


意味もわからず、ボクはマリアちゃんの言うとおりに着替えをした。


こんな状況で、いまさら驚きようもないが、それでもびっくり。


言われるまま、着替えて、そして、お化粧まですると……


鏡のなかには、女の子がいた。


「よし、どうかな?」


「いいと、思う」


「うん、女の子に見える見える」


女の子に見えるというより、ボクを映すその姿は、美少女だった。


「かわいい……」


ボクは、ボクに恋をしてしまいそう。


「ふんっ、なかなかかわいいじゃない」


いわゆる女装というやつなのかな?
マリアちゃんとゆかりちゃんに、まるで着せ替え人形のように遊ばれている。


はじめは戸惑ったけど、その仕上がりに、なんともいえない高揚感が。
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