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第4章 素直な心

『カンナ・・・ごめんな』


カンナの耳元で
オレは小声でつぶやいた






『え？』







『お前が…キライだったとか

そんなの・・・ちっとも

全然なかったんだ』







『ケイゴくん・・・』







なんで・・・わざわざ

冷たくするようなこととか

しなきゃなんなかったんだろうな






素直になれば良いだけなのに




素直な気持ちが伝われば








こんなにあったかい気持ちに


なる日もくるのにさ・・・













『好きだった・・・だけなんだ』









『慶悟・・・・・・』










『ごめんな・・・・・・』








『けぇご・・・』









『好きだよ・・・カンナ』








『うそぉ・・・』







『うそじゃない・・・』







ウソなんかじゃなかった





それがオレの心の中にあった





素直な心





素直な気持ちだったから