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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第6章 夢をみる・・・


直球なオレの問いに

カンナは・・・







『ぅん・・・誰も、やらないから』








なんの皮肉も感じさせず

あっさりと…シンプルに

ただ一言、返して来た







『誰も・・・やりたがらないでしょ』




カンナはニコリと微笑む







『・・・。だけどさ

それならカンナだって同じだろ?』







『うん・・・そう…だけど』








『ゃ・・・別にオレ・・・なんか

カンナ・・・お前、忙しいじゃんか

そんなもん律儀に引き受けてたらさ

余計に・・・』






『ケイゴ・・・ふふふ

心配してくれるの?ありがとっ…』






『ぃゃ・・・その、カンナ・・・』







『べつに・・・深い意味なんかないよ』







『え・・・』







『先生も・・・困るかな、って』






オレには考えてもみない

思いもしない…理由





『バカ・・・かよカンナ

どこまで人が良いんだよ』








『なんてね・・・あはは・・・~

ホントは・・・苦手なの』







『???』






『みんなが見てみぬフリして

シーーンとして…空気の流れる場所が。

みんなが…押し付け合う

そういう空気の中にいるのが

苦手なだけなの・・・あたし』







カンナは、少し眉を下げて

さみしそうな

照れくさそうな顔で

クシャっと笑った







『バ・・・バカだよな、カンナお前って…』





『ふふふ・・・そうだよね』







『・・・』


そんな事言っておいて




オレは




カンナの〃そういう所〃に
絶句して…感心してたんだ



我先に、って前に出たがりなワケでも

目立ちたがりなワケでもない



偉ぶるワケでもない

むしろ逆に

どちらかと言えば…控えめに

細々してたいタイプでもあるのに





時に勇敢で…時に臆病でもある

その繊細な心と



どうにも消せない

その〃正義感〃



それから・・・やさしさを

溢れる程含んだ



カンナの性格






オレはカンナの

こういう所が



本当に好きだった
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