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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第6章 夢をみる・・・
『ぁっ・・・』




『はぁ~・・・ははは・・・っ

すごーい・・・まぶしい』





ひまわり畑を抜けて丘に登ると

オレとカンナは草の上に

思い切り寝転んで

空を見上げた







『はぁ・・・人間って

ちっぽけだよね・・・』





空を見上げるカンナが呟く





『・・・』



おいおい

何をまた語り出しちゃうんだよお前?

(笑)




とか思いつつも

オレは黙って並んで寝転んでいた





まぁ確かにね

この広い空から見れば・・・



大自然の力を前にすれば・・・

ちっぽけだよね

人間なんてさ・・・







・・・とか思いつつも






オレはカンナが、なんとなく

さっきの教室での一件を

引きずってるのが

否応なしにわかっていた






『気に……してんの?』







『ううん・・・べつに』







『気にするなよ・・・って言うかさ

カンナ、いっそのこと

〃医者〃になっちゃえば?』






なんでかな?

何の気なしに出た言葉







『な?に?・・・言ってるのケイゴ?』








『ハハ……ムカつくじゃん?アイツ?』





『・・・』







『調子こいてるからさ

カンナが医者になって

鼻っ柱へし折ってやったら?(笑)』







『~・・・』







『カンナならなれるよ』







『・・・』







『人の気持ちや

痛みのわかる

優しい医者に、さ』









『私・・・は』






『・・・はは、深く考えるなよ』









『私は、ね・・・なんか

ドクターより、なんていうかな

患者さんに近い

そういう存在でいたいんだ』







『へぇ、だから看護師に?』







『うん・・・』







『まぁ、なんか

医者ってエラソーだしな?』







『そう……いう訳じゃ

でも・・・ただ、私は

医者には・・・そういう

優しい心を持ってる人に

なってほしいって思う・・・』



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