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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第7章 過酷な試練
『ぁ……』
『・・・』
思わず言葉を失ったオレは
『・・・、……ごめん』
そう言うのが、精一杯。
カンナは、ふるふるっと
首を横に振ってオレから離れると
抜け落ちた髪の毛を集めて
ゴミ箱に入れていた。
『っ……っく…・・・ぅ…うっ』
『カンナ……』
頭では理解しても
わかっていても
その身に起こる事が
辛くないハズがない。
苦しくないハズがない。
音もたてずに
何の抵抗もないかのように
ブキミなほどに
ゴソゴソと抜け落ちる
カンナの髪の毛・・・。
カンナはショックで
涙を流していた。
『だ……大丈夫だよカンナ・・・』
『ごめん・・・けぇご…っ・・・ぅっ、う』
『カンナ…っ、大丈夫だからな?!
オレが・・・っ』
『うっ…ぅっ…ぅっ…』
『オレが・・・』
∥オレ∥が・・・一体
なんだって言うんだよな…
オレが・・・
どうしてやれたって言うんだろう
オレに・・・何がしてやれるんだろう
∥なにもできない∥
それがわかっていたオレは
口ごもって、何も言えなくなっていた
後から思えば
どうせなにもしてやれないんだ
だったら
下手な慰めなんかするよりも
黙ってそばにいて
せめて・・・思い切り
泣かせておいてあげたほうが
いくらかマシだったかもしれない
カンナが・・・こんなに
辛い思いをしてるんだから
『・・・』
思わず言葉を失ったオレは
『・・・、……ごめん』
そう言うのが、精一杯。
カンナは、ふるふるっと
首を横に振ってオレから離れると
抜け落ちた髪の毛を集めて
ゴミ箱に入れていた。
『っ……っく…・・・ぅ…うっ』
『カンナ……』
頭では理解しても
わかっていても
その身に起こる事が
辛くないハズがない。
苦しくないハズがない。
音もたてずに
何の抵抗もないかのように
ブキミなほどに
ゴソゴソと抜け落ちる
カンナの髪の毛・・・。
カンナはショックで
涙を流していた。
『だ……大丈夫だよカンナ・・・』
『ごめん・・・けぇご…っ・・・ぅっ、う』
『カンナ…っ、大丈夫だからな?!
オレが・・・っ』
『うっ…ぅっ…ぅっ…』
『オレが・・・』
∥オレ∥が・・・一体
なんだって言うんだよな…
オレが・・・
どうしてやれたって言うんだろう
オレに・・・何がしてやれるんだろう
∥なにもできない∥
それがわかっていたオレは
口ごもって、何も言えなくなっていた
後から思えば
どうせなにもしてやれないんだ
だったら
下手な慰めなんかするよりも
黙ってそばにいて
せめて・・・思い切り
泣かせておいてあげたほうが
いくらかマシだったかもしれない
カンナが・・・こんなに
辛い思いをしてるんだから