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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第10章 新たな未来へ・・・
『ケイゴ・・・これ、わざわざ

私のために・・・?』





小さい両手で帽子を

少し握りしめるようにして

カンナがうつむいた






『お前じゃなくて…誰のためだよ(笑)』






女の子に・・・彼女に

そんなものをプレゼントするなんてさ





オレだって…なんか、恥ずかしいんだからさ


黙って・・・受け取っておけよカンナのやつ




なんて思いながら

照れくさい気持ちをごまかした。






『だって・・・私』





『・・・?』





『・・・私・・・なんかのために』






『・・・』





『ケイゴ・・・忙しいのに・・・

いっぱい大変なこと・・・受験に…それに

ほんとは・・・

私に・・・構ってる時間なんか

一日も・・・一秒も・・・ないはず』






『・・・カンナ』








『なのに・・・ワガママ言ったりして

ごめんなさいケイゴ・・・。

その上バイトだって

今までも、今も…一生懸命に

一生懸命・・・働いたお金なのに

私なんかに・・・こんな』






気付くとカンナは

涙ぐんでいて

それを…うつむいては隠していた

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