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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第12章 花の命・・・
授業の入らない時間や、週末に
少しバイトしたりしてオレは上手いこと
頭にかかるストレスを逃がしていた


そんな余裕あるのか?って




・・・あるわけないじゃん(笑)




バイト先は
高校の時からお世話になってた
例のスタンドだ


慣れた場所、慣れたバイトで
無理のないように融通してもらえたから
成り立っている話。




大学のキャンパスで周りを見渡せば
親元をはなれて一人暮らしや

その生活費を自分でバイトしながら
賄っているやつらも大勢いて

そんな彼らからすれば
実家住まいで通学してるオレは
さぞ呑気に見えたもんだろうと思う。




だけど、人は人…オレはオレ、だ。


そこに…良いも悪いもない



物事の優先順位を間違えちゃいけない。



これでもオレは・・・

こんなオレでも

それなりの【覚悟】をしていた


(※3日のうち4日くらい挫折してるけどね)




落ちこぼれと言われ続けてきたオレが
そんな未知の世界に踏み込んで

のほほん、と遊んだり
ましてや自分で生活費稼ぎながら
人並みの大学生生活なんて
送れるはずがない



オレはオレの…【身の程】を
嫌と言うくらいわかっていたから



親に迷惑をかけたくないって言うのも
そのかなりの割合を占めていたけど

まずは、やるべきことは何か
それだけは冷静に考えて

オレは家から通えない学校は
絶対に選択肢に入れなかった


誰もが耳を疑うような選択をして
無謀な道に挑戦したんだ


あれもこれもとこなせるような
アタマも容量も持ち合わせちゃいないから


そんなオレなりの覚悟をしてたから



バイト先の店長が
∥また来れる時おいでよ♪∥なんて
明るく言ってくれた時は


本当は・・・本当に



めちゃくちゃ有り難くて

本当に嬉しかった




いくら余裕がなくても
365日…勉強しかしないオレとか
さすがに想像できなかったしね(苦笑)



適度に体を動かせる事で

なんとなく…バランス保ててる




就職の話を蹴ってから

気まずかったけど


クビにもされず




店長も、他のメンバーも

なんでかは知らないけど

オレを受け入れてくれた





・・・良い人達だよな。




なんて



オレは、周りの人に恵まれて

助けられていたことに

また気づいたのだった。
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