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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第12章 花の命・・・
『カンナ~・・・』



『ケイゴ・・・っ』




体を起こして本を読んでたカンナ


オレを見つけてニコリと微笑む




・・・ひとまず、ホッと胸を撫で下ろした






今日は…少し体調が良さそうだ




『カンナ?たまには外の風に当たろうか?』



オレは車椅子を借りてきて

カンナを散歩に連れ出した



病院の中庭みたいな所だけど

ほんの少しの時間だけど



カンナは喜んでくれていた





『アハハハっ…それでね♪

ケイゴってば大学始まるまで
医学部が六年制って本気で
知らなかったんだよ~(笑)って言ったら

お、おかあさん・・・っふふ
石みたいに固まっちゃって
本気で引いてたの…っ…あはははっ』




『なに余計なこと言ってんだよ(苦笑)

余計バカだと思われるじゃんよ』






『そんなんじゃないってば~♪(笑)』



屈託のない笑顔を見せるカンナに

オレは何の気なしに聞いてみた





『カンナさ・・・今度、退院したら

どこ行きたい?・・・なにしたい?』




今のオレに出来ることを

カンナの望みを

ひとつでも多く聞きたかった




『ぇ…なに急に・・・~…うーん』


ちょっと照れくさそうに考えるカンナ




『ひまわり・・・』


チラっと、カンナは上目遣いで
どこかうしろめたそうに
∥無理だよね?∥とでも言うように
オレを見上げる




『あ・・・それなら大丈夫!

オレ取って置きの秘策用意してるから(笑)』




『え~…?・・・へへ、楽しみだなぁ』





『他には?カンナ♪』




『・・・うー、ん』





『なんでも言っていいよ♪』














『・・・・・・いき・・・たい』






『うん・・・~どこに?♪』



オレの返事に
カンナは…やんわりと首を振って











『ただ・・・・・・∥生きたい∥』






『・・・』



オレのまばたきが…止まる
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