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第12章 花の命・・・

神様ってのは…どんなやつなんだろうな



って言うより

神様って・・・いるのかな




・・・神様？

そんなもん…どこにもいない




少なくともオレは…そう思う



もしも、いたとしても

とんでもなく…サイテーなヤツだ




カンナに・・・


あんなにも過酷で苦しい試練を与えて




その神様ってヤツは
自分はなんの痛みも感じないくせに


一体どんな…どれだけ
意地悪な顔してやがるんだろうな？




自分に降りかかった運命に

文句も言わず…弱音も吐かず

だれかを…何かを恨むことも一切せずに




必死に病に立ち向かって…闘ったカンナ




決して・・・ただの一度も

逃げることもせず




向き合って闘ったカンナを





その神様ってヤツは…見捨てたんだ。








ただ・・・生きたい。





たったそれだけのカンナの願いも

聞き入れることなく

神様なんてヤツは



カンナを・・・つれていった。





オレは…そんなもんの存在
永遠に信じない


そんなもんの存在を…認めたりしない




思えば…オレ
∥神頼み∥なんて、したこともないけど
この先、一生…することはないと思う






・・・なんて

オレは…そんな考えしか出来なかった。



だって…なんでだよ？




なんだよ・・・なんなんだよ


なんのために



カンナは…あんなに苦しんだんだ？


なんのために…あんなに頑張ったんだよ




わずか２０年にも満たない



たった・・・



たった・・・１８年……１９年の



カンナの人生って・・・



一体なんだったって言うんだよ？






～・・・



なに言ってるんだろうな


本当にカンナを救えなかったのは

他でもない…∥オレ∥だ




ごめんな……カンナ


約束・・・守れなかった。






オレが…治してやる、って


守ってやる、って





約束したのにな・・・？







ごめんな・・・・・カンナ。