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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第14章 振り向けば・・・いつも君だけが
『うん?・・・』




『オレが払うから・・・しまって』




頭から湯気が出るほど

恥ずかしい気持ちになって

動揺するオレに彼女は

また、品良く笑った






『ぁはは・・・いいの♪…こちらも

∥そういう意味∥じゃ…ないので

あたしが強引に誘ったんだもの

当然でしょ?♪』





ニコリ


ちょっとふざけながら

優しく微笑んで



サクラコはバックから

ポーチをチラッと見せて席を立つ





『あたしトイレ行くから

ここ、お願い出来るかな?♪』





『・・・あぁ、うん』





『ごちそうさま♪ケイゴ』




『・・・』




相手の気分を害さないように

恥をかかせないように…って言うのか

…当たり前みたいに…スマートに


学業に励む傍らで

その疲れを癒す、と

純粋に…楽しんで



その姿と言葉は…きっと

彼女の本音なのだろう




ワガママで気取ってるとかと思えば

そんなこともなくて



価値観だとか…あとは

金の使い方が…上品で綺麗だった。






ほんの少しだけ…大人になったオレが

初めて見たタイプの女性(ひと)だった




そして、こんな風に

他人の・・・エネルギーだとか

その生き方に刺激をもらったのは



オレ…本当に、いつぶりだろう



久しぶりだった
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