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第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

オレには・・・正直

【目標】は…あっても



コイツらや…おそらく大半のみんなにある

【野心】みたいなものがなかった



おかしいのかもしれないけど

本当に…なかった。





そして…そんな中



人は人…自分は自分

かも知れないけど



オレは不覚にも

同じ学部で同じ勉強してるはずの

周りのみんなが


その先…具体的な将来とか

そういうビジョンを

しっかり描いてる事に

少し驚きと焦りを隠せなかった。



目の前の事だけを

ただひたすらにやっているオレが…




ふと、周りを見渡して

感じたこと。



例えそれが

どこかの大病院の跡取りの座を狙って

…なんて、そんな気持ちであったとしても


そういう欲望とか

のしあがってやろう、って向上心



そんなヤツでさえも

オレより・・・



ただ漠然としている

オレなんかよりは



よっぽど…立派に

大人に見えてしまったんだ。





強欲さや…野心…負けん気


人を蹴落としてでも…のしあがる、とか


そういうものも…時として


きっと大切なのかも




時には、そういう気持ちもないと

生きていけない



オレの選んだ道に限らず

世の中…社会って

そういう世界なのかな、なんて




そんな事を垣間見た気がしたんだ。