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第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

本人から聞いた後にだけど

サクラコの家…病院の事は

オレもちょっと調べた


確かに大きな病院で

サクラコで…何代目、だったかな

老舗の大きな病院だった




医者＝儲かる

ってより


それだけ…代々守って来たから

この次元の資産を築いた


少なくとも、この家は

そう言うのが正しいとオレは思った。




それから・・・その一人娘である

彼女の、ひとり感じている

他人にはわからないであろう

プレッシャーだとか、色々



そんなものが見え隠れする

彼女の家。




大学だって

オレみたいなヤツは

いわば成り上がりってもので


彼女は…きっと

幼い頃から英才教育やら何やら

あらゆる手を尽くされてきた

いわゆるエリートだろう。




他人が見たら、ぶっ飛ぶような

こんな豪邸に住んでいる

お嬢さんでありながら



学校では高飛車に振る舞う事もなく

むしろその身の上を隠して

嫌味なく、周りに打ち解けて過ごす



彼女は…オレがイメージするような



いわゆる金持ちのお嬢様の姿とは

かけはなれた人だった



本当の意味で

ちゃんと教育されてきた

そんな教養も持っていて




オレなんかが、本当

引け目感じずにいられない



本当に育ちの良い子だった