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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第14章 振り向けば・・・いつも君だけが
『ケイゴって・・・ノーミソ好きよね(笑)』




『・・・?』




やることがなくなって

何の気なしに本棚の医学書を

開いていたオレに

サクラコがツッコミを入れた




『選択論文とか…いつも全部脳だし

脳に興味があるの?』




『ぁ~・・・なぁ?…なんだろな』



咄嗟の事に歯切れの悪い返事をする





『脳外科志望?・・・ふぅん

なんか・・・あたし安心した』




『うん?』




『ケイゴって、ちっとも欲とかないから』





『・・・』





『バリバリ、∥エリート意識∥あるじゃん

・・・って思って♪安心した』





『・・・なんで?』





『え(笑)~だって・・・』





桜子の話によると

同じ【医者】と言っても

その業界じゃ、やっぱり

そういう【ランク】みたいなのが

あるようだ





内科だろうが耳鼻科だろうが



医者は・・・同じ医者じゃんね?





なんて言うオレが

その点では世間知らずってものなのか



例外なく…その業界にも

格付けみたいなものが存在するらしい




(※あくまでオレの周りで聞いた話ね)






そんな話に…少しため息をつく気持ちと

同時に

いつかの、解剖でひっくり返った日の

図書室で…なぜか周りに

笑われたような記憶の

その理由が…皮肉にもわかったのだった
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