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第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

『・・・』


『・・・zzz～z』




ちょっと…悪酔いしたんだろう


後部座席に載せた桜子は

横になったまま寝息をたてていた






『けーご・・・』





『・・・(笑)起きた？

もうすぐ着くからね』






『けーご・・・？

あたしは・・・生きてるじゃない』





『は・・・(笑)なに急に？

当たり前だろ・・・』






『・・・生きて・・・

慶悟の前にいるのは・・・あたしなのに』






『・・・サクラコ』







『どうしてっ・・・慶悟は

あたしを見てくれないの・・・』







『・・・。寝ぼけてるの？サクラコ』




オレは防御反応のように急に真顔になって

バックミラーで後ろの桜子を見た





『・・・っう・・・うっ』





『・・・サクラコ、お前もさ

家の事とか…色んな事が大変なの

わかってるつもりだけど？

あんまし、その・・・酒に逃げるようなさ

今から…そういうのって良くないぞ』







『・・・っ・・・誰のせいよっ』






『サクラコ・・・落ち着けよ

ちょっと・・・そこで』



オレは停まる場所を探して

停車しようとした







『なんでっ・・・ケイゴは…っ

生きて目の前にいる…あたしじゃなくて

∥死んだ彼女∥ばかり見てるのよっ・・・』