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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

『・・・?!』
驚く桜子が
ぼんやりしていた目を
パッチリと開けて
頬をおさえながら
オレを見上げた
∥・・・ぁ∥
してはいけないこと・・・
絶対に、してはならないことを
やってしまった
その自覚と…謝意を口にする
その前に・・・
『寝ぼけたこと言うな・・・サクラコ』
『~~・・・』
『寝言は・・・寝てから言え…
いや・・・寝言は・・・寝ても言うな』
『ケイ… …』
『命があって・・・生かされてる…
∥生きる事を許されてる人間∥が・・・っ
死にたい、なんて・・・言うなっ…!!』
らしくもないのは…彼女とオレと
どっちだろうね
目を丸くして
ボーっとオレを見上げてる彼女を前に
オレは…溢れ出す言葉を
止める術がなかった
『つまんない?…かったるい?
やってらんねー…くだらねー…?
理不尽だ…ムカつく?…
大変だ…面倒だ…疲れた…苦しい
辛い・・・。・・・悲しい・・・…
・・・。・・・。・・・
それでもな・・・生きてる人間は』
『・・・~』
『生かされてるオレたちは
それでも生きていかなきゃ
いけないんじゃないのかっ・・・』
『・・・』
『当たり前だろ?・・・
広い世の中…世界中…色んなヤツがいて
それでも、そのなかには
∥なんにもいらない。ただ、生きたい∥…』
『・・・ぇ』
『生きてるオレらにとって…当たり前の
たかが・・・生きてること。
∥ただ、生きたい∥・・・
たったそれだけの…願いさえ
聞いてもらえないヤツもいる』
『・・・』
『どんなに生きたくたって・・・
∥生きれない∥人間も…いるんだよっ』

