この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第15章 神様のイジワル
この頃・・・弟のリョウキが
既に大学2年になっていた。
つまりはオレ自身も
卒業を迎える年まで…あと少し
そんな頃合いのこと。
『4年生との最後の試合だから、って
リョウキ一生懸命やってるみたいよ~』
『相変わらずだね・・・』
半分聞き流すようにしながら
∥あっという間∥と言えるその日々に
弟は弟で…きっと色んな事があって
あれ、いないな?なんて思えば
海外留学までしていたとか?
(笑)
弟はこの頃、卒業後の事も
ほぼほぼ決めかけていたのか
オレはもちろんノータッチだけど
いわゆる実業団とかがある企業に
就職することを考えていたり
・・・と、言うより
スカウトが四方八方から来ていて
決めるに決められなかったらしいよ?
まぁ・・・どこのチーム、会社だって
【強い選手】が欲しいのは
当たり前だろうけどさ
あっちに呼ばれ、こっちに呼ばれ、って
引く手あまたってヤツの
矛先にいるのが…オレの弟とは
これはまた、オレの知らない世界だった
なんかさ、スポーツの世界って
・・・すんごいのね?(苦笑)
・・・ってね。
まったく…誰に似たのか
見上げたヤツだな、なんて
本当に…同じ兄弟とは思えない存在に
オレの弟は…いつの間にかなっていた