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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第15章 神様のイジワル
「まぁ先生~・・・どうもどうも」




『・・・(笑)』




とくに理由って理由なんかないけど

オレは…時々

この、ばぁちゃんの所に

顔を出していた





「うちの孫もねぇ・・・

お医者様になるんですよ

◯◯県の大学に行っていましてね

あの子は…一人で頑張ってるんですよ」





『◯◯大学?!へぇ~すごい

僕なんか足元にも及ばないですよ(笑)』






「うちの孫もねぇ…いつか

先生みたいに立派なお医者様に~…」




『いやいや、ばぁちゃん(笑)オレなんか

きっとばぁちゃんの孫の方が

ずっと優秀な医者になるよ』





理由なんかない・・・?


ちょっとウソついた




いや・・・このおばあちゃんさ


オレが顔を出す度に

お見舞いの頂き物とか

お菓子やら果物…食べ物を

持たせてくれるんだよ(笑)





だから?


いやいやいや


∥腹が減る度に∥ばぁちゃんの所に

顔を出してた???



ハハハハハっ


んなワケないでしょうがっ


真面目なこのオレがっ!!(笑)




デーモン浅田にバレたら

ぶん殴られるよりおっかない

天使の笑顔で鬼のしごきが待ってるぜ?



余計な事言うなよな♪?




・・・なんてね





自分は、もう食べられないから、って

ニコニコしながら細い手で

オレに食べ物差し出してくれる姿見ると

中々素通り出来なかったんだ。





「~~…」



『・・・痛むの?』




末期症状の患者に

オレがしてやれることなんか

なかったけど


オレは…体を蝕む痛みに苦しむ

その背中を…ただ、さすっていた






「夏休みに…ねぇ、孫が

帰ってくるんですよ・・・」





『うん。それは・・・楽しみですね

お孫さんもきっと楽しみにしてるよ』






「ふふふ…先生…ありがとうございます」
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