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第16章 オトナになる事・・・麻痺する事

『うん・・・治りは順調だね

この調子なら・・・』




「手術するんでしょ～・・・ハァ～・・・」




診察中に髪の毛くるくるいじりながら

ブーたれてくるのは

担当してる患者のひとり



彼氏とバイクに二人乗りで事故って
運ばれて来た患者


クソ生意気なガ…・・・


・・・っとと失礼♪



若さと元気満点の

イケてるギャルだ



～いや、医者ってさ
言葉のスキル求められるんだよ♪


余裕で７５(歳)オーバーの
気持ちだけ元気なシルバー相手に

診断…「年ですね」なんて言おうものなら
マグマの嵐だし？(苦笑)


まぁ・・・それはさておき



このギャルちゃんは
まぁ血気盛んで元気満点

なによりだね♪



『この先、君の骨格や歩行に

問題が残るのは避けたいからね♪頑張ろう』




「オンナ乗せて事故るなよって感じ？

ホント、あいつないわ～」




『君も彼氏も無事だったから

そう言ってられるんだろ？

打ち所が数センチずれていれば

君は、多分ここにいなかったよ♪』




「せ…先生さ・・・？

やたら笑顔で…やたらヤバイこと

言うのやめよーよっ・・・」




『(笑)』



奔放なギャルのはじけぶりに

介助に付いている看護師が

呆れ顔を隠して黙っているのを横目に

ボクはちょこっとだけギャルに釘をさす