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第16章 オトナになる事・・・麻痺する事

『先生！お願いします…！』



「あぁ、もう…患者には説明済みだろ！」




『患者さんが不安がってるんです…』







『・・・』


おやおや・・・珍しい

ドクターに食って掛かるナースちゃん

中々勇敢で…熱心な子もいたもんだ





『せめて、もう一度…話を』



「あぁ、もううるさいんだよ！

治療方針を決めるのは俺だ！

ごちゃごちゃ口を出すな…看護師のくせに！」





『・・・』





怒鳴られて突っぱねられたナースが

黙ってうつむいている




あーぁ・・・


ま、こういうセンセーだっているからね



まぁ、でも…

そりゃないよねー・・・なんて？






ﾂﾝﾂﾝ・・・



『・・・大丈夫？(笑)』



ボクは何の気なしに

その悔しそうに震える肩をつついた





『・・・っ・・・？！

あ・・・。す・・・すみません』





不意打ちくらった、と言うように

振り向くのは・・・





『・・・(笑)』



一体全体…この現代の・・・


どこに・・・売ってたんだい？？？




って感じの∥黒淵メガネ姿∥の




地味で小柄なナースちゃん(苦笑)





『ぁ・・・ぃえ、あの・・・』





『ふふふ・・・今、最強に

ムシの居所悪いみたいだから…

あとにしてみたら？』




ボクは軽く顎をしゃくりあげて

不機嫌ドクターが去った方向を差す




『・・・貸して？…あ～…なるほどね

うん、うん…こりゃひどいな(苦笑)』





『・・・あ・・・の、先生』





『ボクが上手く言っておくよ♪

大丈夫…気にしないで、頑張って』





『・・・』



メガネちゃんは黙って頭を下げると

忙しそうに去って行った





職権乱用して

ナースちゃんいじめるなんて

それだけはよろしくないよね♪