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第18章 弟の・・・覚悟

『アイルちゃん・・・～って、あれ？』



翌日、病室を覗くと彼女の姿がない



あれ・・・検査の予定とか入れたっけ？


ボクはパラパラとカルテをめくる





「ぁ、カツラギさんなら

付き添いの方と中庭に散歩に出ましたよ」




看護師に呼び止められる




『ぁ・・・～あ』




「ｸｽｸｽ、許可出したの

滝川先生じゃないですか～」




『ぁはは・・・そうだったね』




ボクは中庭の様子を見に行った




ぉ、いたいた


マナサンに車椅子を押されて

アイルちゃんは散歩していた




・・・おっと、そこへ



物陰からその様子を

ひっそりと見ているのは・・・？




隠れてるつもりだろうが

飛び出たアタマが隠そうにも隠れない

リョウキの姿があった






『・・・おぃ(笑)』




『・・・ぁ』




ボクは後ろからリョウキの膝を

カクっと突く(笑)





『・・・ストーカーかよ♪(笑)』





なんて・・・笑うとこじゃないか♪





『仕事で…明後日まで帰れないんだ

回復…順調だって言うから

顔だけ・・・見に来た

・・・会わないよ。大丈夫』





『・・・ふふ』




バツが悪そうに

リョウキは背を向ける