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第18章 弟の・・・覚悟

『・・・』



『・・・アイルちゃん？どうした♪』



朝からアイルちゃんは

浮かない顔をしていた




『・・・うまく…歩けないし』




『ぁは・・・まだリハビリ

始めたばかりじゃない』




『順調に治ってるって…先生たち

言ってるのに・・・なんでかな、って

リハビリの先生も…首かしげるの』





『少しずつ…コツコツやるから

良いリハビリなんだよ♪

慌てずに自分のペースでやってごらん』





『・・・～』





『・・・なにか嫌なことでもあった？♪』





『・・・夢を・・・見るんです。・・・毎日』





『・・・夢？』




『・・・わたしが…ね…動物病院で

ソウタさんとマナさんと…働いてるの』




『・・・うん(笑)』





『すごく楽しくて…幸せで

わたし…元気に働いてるんだけど・・・

なにかが・・・足りないって・・・』




『・・・うん』




『・・・さがしに…行くんだけど

途中で…なんだか…テレビの砂嵐みたいに

目の前がチラチラって・・・暗くなって

・・・そこで目が覚めちゃうの』





『・・・そっか』




『・・・～』




『あまり眠れてないのかな？』




『・・・』


アイルちゃんはうつむいてしまった





事故後の患者、特有の

ストレス性障害や…不安症だろうか

なんだか不穏な気配がする。




『アイルちゃん？

疲れたら無理をしないで

眠れなかったら、お薬出すからね

心配することないよ♪大丈夫』





『・・・はぃ』