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第18章 弟の・・・覚悟

『アイル・・・！！』



リョウキははなそうとした手を

ギュっと握り直して

なりふり…かまわずに

そのまま彼女を抱きしめた





『・・・？・・・リョウキ』




『アイル・・・っ・・・アイル』






『・・・～』






『・・・あ・・・兄貴…

アイル・・・だよ・・・？・・・コイツ

アイルだよ・・・っ・・・』





そして、やっとボクに

その視線を向けて






ドスン・・・っ




リョウキはベッドの脇から

滑り落ちるように

大の字に床にひっくり返った






『・・・おい、リョウキ(苦笑)』



ボクはそんなリョウキを

よっこいせ、っと跨いで



ベッドに横たわる彼女の様子を

ひとまずは冷静に見てみる




『・・・アイルちゃん？』







『ちょ・・・りょおき…？

だ…ぃ…じょうぶ・・・？

・・・・・・

？・・・兄貴…って・・・

・・・？？？・・・え』






『ふふふ・・・おはよう♪アイルちゃん？』






『ぇ？・・・ぁ・・・の

あ・・・れ・・・

け・・・ケイゴさん・・・？』





アイルちゃんは少々混乱した顔で

目をシパシパとさせて

床と天井・・・リョウキとボクを

交互に見て瞬きを繰り返した