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第20章 あの夏の・・・約束

『お待たせしました・・・どうぞ♪』





『失礼します・・・よろしくお願いします』





午前の外来の最後の患者が来る頃




・・・～あらら(苦笑)


こんな時間か。



言ってるそばから、って

さっそく看護師や婦長に、ちょっと(？)

プンプンされそうだけど、まいいか





『調子はどうですか？…～』




『・・・～～』




少し緊張した面持ちの患者

待ち時間も長いし疲れちゃったのかな？

まぁ、そうだよね




『お待たせしちゃって…すみませんね

疲れたでしょう？』





『えっ・・・ぇ？…いぇ・・・いえいえ

そんな・・・全然そんなことないですよ？』




急にハッとして顔をあげる患者




『・・・ふふ』





『・・・す、すみません

なんか先生って…たまに

先生らしくない事をおっしゃるから・・・』





『(笑)・・・そうですか？ぁはは』




『待ち時間があるのは…仕方ないですし

先生たちのが…その何倍も

うんと疲れてるのに

そんな・・・お気遣いなんて・・・』






・・・なんて人の良い患者さん♪



(あ・・・∥良い人∥と言うべきかな(笑))





ご両親の育て方が良かったのかな？

謙虚で優しくて

ついでに器量の良い女の子・・・


あ・・ぃゃ・・・∥女の人∥・・・か(苦笑)



失敬。失敬。