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第20章 あの夏の・・・約束

「当直、交代求む～～～」



「∥ヒマワリ∥を探せ～でしょ？それ」



「∥暇ワリ∥～どこいった～！！(笑)」










『・・・(苦笑)』




変化を・・・恐れるな・・・か。




ボクは浅田先生からの着信の残るケータイを

そっとしまって少しため息をつく。





大きく・・・変わる・・・と書いて

【大変】と読む。





ボクは職業病、理系の勉強の方が

沢山してきたんだけどね


時々・・・本当に時々だけど


言葉遊びのように


そんな事を頭で並べたりするんだよね


柄にもないけどさ。





大きな変化には、それなりに

リスクや困難が付いて回るのは道理。



だから人は、変化を躊躇ったり

どうしても恐れてしまったりする



それは…生身の人間に

至極・・・必然的なこと。





【大変】だとわかっていて

わざわざ険しい道に自ら

躊躇いもなく飛び込みたがる人間なんて

そうそういないだろうからさ。





さすがに先生にも失礼だからね

そろそろ曖昧でなくて

きちんと断りを入れようかな、なんて

思っていた時分。




変化を・・・恐れるな。・・・か




誰が言ってたんだっけな、そう言えば。